天国に近い場所

でも、ここで。

『別にいらないよ』とか言ったら、龍美は絶対怒るし…





あ!





「龍美と“おそろい”のモノがいいな」

「おそろい?」

「そう。揃いのものだったら、何だっていい」

「ふーん。じゃあ、明日にでも買い物行くか」

「え、いいの!?」

「いいよ。もうすぐ健太郎の誕生日だし、健太郎のプレゼント買いがてら買い物行くか?」



龍美は、私の頭を優しく撫でる。







「健太郎くん、もうすぐ誕生日なんだ」

「うん。5才になるんだよ」