天国に近い場所

「そうなの?そうゆうことは早く言え」

「いた」


龍美が私から少し体を離し、軽く頭突きをした。




「自分の女に誕生日プレゼントもやれないなんて、カッコ悪いだろ」

「だって…忘れてたんだもん」


“ココ”にいると…

そんなことも忘れてしまう。


まるでココが“現実”みたい…





「プレゼントなに欲しい?」

「え、プレゼント?うーん…」



“欲しいモノ”かぁ…

何だろう…

ココでは何でも無料で手に入るし…

『欲しい』ってゆうモノは、全てもう持ってるんだよね……