天国に近い場所


うおおおおー!

ここで叫べるものなら叫びたい!


私は、恥ずかしさに耐えるのに必死。





「落ち着く…」


ドキ‥‥



龍美は私を抱きしめながら、耳元でそう呟いた。



お、落ち着くの!?

私なんて…ドキドキしっぱなしなんですけど……





「ねえ、聞こうと思ってたんだけど…お前って誕生日いつ?」

「誕生日?5月18日だよ」

「5月かよ。過ぎてんじゃん」

「うん。誕生日の日に、トラックに跳ねられて…“ココ”に来たんだよ…」