天国に近い場所

「お、お邪魔しまーす…」


私は静かにドアを閉め、足音を立てないように龍美に近づく。




「なんで枕なんか持って来てんの?」

「えっ!?だって…龍美の部屋に枕ないと思って…」



ぷっと笑う龍美。






「枕なんていらねよ。だって、コレ”があんだろ」


龍美は、腕をぶんぶんと振った。





「“コレ”って…?」

「バカ。俺の“腕”だよ」

「それって……」


もしかして…






「腕まくら」




やっぱり!!


腕まくらは、すんごく憧れてたけど…

ドキドキして寝れないよ!