天国に近い場所

龍美は、ため息混じりな口調でそう言った。





「でも…… 現実に戻ったら…もう会えないかもしれないのに……」


そんなの嫌だよ……

どこに住んでるかわからないなんて、堪えられない……







「そんなもん…俺が絶対お前を探してやる」

「・・・」

「何年かかったって…絶対お前を探すから!」

「・・・」


「俺は… お前が好きだ」


龍美は私の手を握る。








「……私…も……好き」