天国に近い場所

「俺がせっかく拭いてやってんのに、また泣くなよな」

「バカ!本当に遊びに行っちゃったと思って……私は…」


龍美の腕を、パシパシ叩く。


すると龍美は、ベンチから立ち上がり、私の目の前にしゃがみ込んだ。








「お前さ…もう俺のこと好きって認めれば?」

「なっ…何でよ!」


龍美は私の顔を覗き込んでいる…





「だって…俺は早くお前と付き合いたいんだよ」

「!」

「付き合って…早くキスしたいんだよ」