教室に入ると

「まこっちゃあーん!」

といつものように幼稚園からの付き合いである早苗[サナエ]の声がした。


早苗は小さくて人なつっこくてまるで子犬みたいだ。


「早苗ー。
おっはよお。」


アタシが挨拶をすると何やら興奮した様子の早苗が


「まこっちゃんさあー…」


とニタニタしなが言ってきた。

「何?
どーしたの?」


「なんちゃんといつからそんな関係なったの?」


と早苗が興味津々でアタシに訪ねた。


「なんちゃんって誰?」


「南原くんだよぉ。
な・ん・ば・らのなんちゃん。」


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