「はい。今日は指令を受けていませんので」                            

 セカンドは適当にシンドウをあしらうと、CDを取り出して粉々に砕き、それをビニール袋に詰めた。                         

 おそらくそれがゼロの指令だったのだろう。                           

 それを見たシンドウはため息を吐いて、キョウスケの肩を掴んで部屋から出た。                                   
 そしてキョウスケを強引に壁に押しつけるなり、シンドウは耳元で呟いた。




「キョウスケ・・あの日お前、わざわざ掃除したろ?余計なことするなよ?次、余計なことしたら・・」                          
 
 シンドウはそこで言葉を止め、壁にキョウスケを強く押しつけたあと建物から出ていった。                                   

 あの日キョウスケは、シンドウが後始末をしていない可能性があると判断し、わざわざ引き返した。