透先生――――――― 俺は空を抱いた 自分が止められなかった 抱きしめた空の身体はやけに細くて 強く抱いたら折れてしまいそうだった 『幸せ』と言った空の目からは涙が溢れて 綺麗な瞳は僕を写す いくら「好き」とか「愛してる」って言葉で想いを積み上げても 空は不安になるだけだ ただ一緒にいて ただ抱きしめてあげたい 冷え切った空の心を癒すには俺はこんな当たり前の事しかやってやれない 自分の無力さを知った ――――――――――