「早朝から大声を出すんではないぃぃぃぃぃぃぃい!」

「玄…お前が一番喧しい」

「んじゃ!俺も走ってくる!」

そう言って、般若のごとく走る一人と、二人。

「ヤベッ!おとーさんだっ!」

「つーかいつの間にみんな集まって!?」

「梨世!スピードあげるぞッ!!」

「うん!」

そうして、スピードをあげて、住宅地を駆け抜ける。
端から見たら変な光景。
まるで、二人を追いかけているみたいだ。

「なんか…ハァッ…」

「ハァッ…え?」

「楽しいねッ!」

「おうッ!」

きっと、後ろにいるみんなによって、私の日常…ちょっとずつ変わっていくのかな?

でも基本は…スピードだからねッ!




きっと今日もこれからも


「「NO SPEED! NOLIFE!」」












=本編・完=