*玄 and 國 and りの
國side*

「大丈夫か?」

「む…すま…ゥゲッ!」

「玄…(哀れみの目)」

俺達は、ここのジェットコースターを、半分位制覇した。
制覇したところで、なんと、玄が吐いた。
今もなお、気分が優れないようで、今はベンチで休んでいる。
りのは、玄が吐いてベンチで少し休んでいる隙(?)に、どっかに行った。
大方、残りのジェットコースターでも制覇しているのであろう。

「おぉーいっ!玄まだゲロってるかぁ?」

そんなとき、りのが走って帰ってきた。
少し息切れしている。
夜だから分からないけれど、きっと汗もかいているのであろう。

「もう吐いてはいないが…まだ気分は優れないらしい」

「そかぁ、わりぃな!玄任せちまって!ほい!」

何かが放物線を描いて俺の元へやって来た。

「ブラック…コーヒー…?」

そうか、今までこれ買って来てたのか。

「ヘッへーッ!買ってきてやった!こっちは玄の!」

「……お汁粉?」

「暖かいからいいだろ!」

と、本人は、自信満々に答えたが、俺には、お汁粉で気分が良くなるとは…考えられない…。

「む…?」

「あ、玄!おっはよ!これ飲んで!」

「お、おい、りの!」

「むぐ!!」

な、なんと、りのは、起きたばかりの玄の口に、無理やりお汁粉を突っ込んだ。
あぁ…また吐くのか…?

「おぉ!お汁粉か!やはり日本人はお汁粉にかぎるな!」

「吐かなかった!?」

や、やばい。キャラ崩れるところだった…。