そして、どうにか中に入れた私達。

「士音ん~、菜穂足疲れたぁ」

「(菜穂ちゃんの綺麗な足がむくんでるだって!?)じゃああそこで休もう!!」

「士音ありがとぉVv」

士音と菜穂ちゃんは、ベンチに座った。

「いぃやぁだぁぁぁあッ!!!
絶対ジェットコースターはいやぁぁぁッ!!」

「クククッ…ゆみ、ジェットコースターに乗るのと黒魔術を受けるのどっちがいい?」

「どっちもいやぁぁぁぁッ!!」

「決めて?」

「いや!!」

「決めて」

「いぃやッ!!」

「決めろよ早く」

「ジェットコースターッ!!」

「クククッ…」

「うぅ…(泣)」

殺人的な会話をしながら、弓二君に手を引っ張られてくゆみ。
手を繋いでるんじゃないよ?
腕をがっしり捕まれて引きずられてるんだよ。

「おらぁッ!!行くぞ、玄、國ぃ!!」

「なぬ!?」

「うあッ!?」

りのに襟を捕まれて引きずられていくお父さんと…お兄ちゃん?笑
ちょ、りの、お父さんと…お兄ちゃん、が死にそうな顔してる!!
離してあげて!?

「先輩どこ行きますかー?」

「鶴橋君が決めていいよ?」

「え?いいですよ、先輩が決めてください!!」

「いいよ、別に行きたいとこないからー」

「じゃああそこ行きます?」

「あ、あたしあそこ行ってみたかったんだぁ」

「そうなんですかぁー」

のほほんしてるピュア道とピュア鳥君。
めちゃ花飛んでるー!!
ピュア過ぎでしょ!!
ってか、ピュア道行きたいとこあるじゃん!!

「…なぁ梨世」

「何?」

「アイツラ自由過ぎだろ」

「あたしも思った」

いつの間にか入場ゲート付近に取り残された、あたしと圭人…

それと金持ちと、苦労してそうなゴツイ人。

「あんたたちも行けば?」

「フ…俺はお前と回ってやるz「結構です」…フ…」

なんか下向いちゃった金持くん。
仕方ない。

「まぁいいや、そんなに一緒に居たけりゃ、あたしのスピードについてきなッ!!
圭人!!」

「おう!!」


そうして、私達も走ってその場から消えたのであった。