「ご…ご懐妊パーティー!?」




お兄ちゃんの言葉を聞いたあたしはむせ返ってしまった。


…ご、ご懐妊って、天皇じゃないんだから!!




「あ…あのねえお兄ちゃん!

あたしまだ妊娠4ヶ月だよ?

一応、安定期に入ったばかりだけど、まだ安心出来ないの。


万が一、パーティー中につわりとかが起きたりしたら―――」



「いいな、それ。

桃のご懐妊パーティーか!」




遼平さんは座っていたソファーから立ち上がった。


あたしは遼平さんの方を向いて目をテンにした。




「遼平さんまで!?」



「心配すんな、桃。

万が一の事も考えて、医者は手配しとくからよ!」




…さすが、菅谷さん。

言う事が違いますよ。




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