病院に着いた桃は、すぐさま分娩待機室に運ばれる。 どうやら車の中で破水したらしく、桃の着ていたパジャマはビチャビチャになっていた。 「社長、とりあえず分娩室の外まで行きましょう」 「ああ…」 気が気じゃないまま、俺は佐倉に支えられて分娩室へと向かう。 …落ち着け、俺。 俺がこんなんだったら、桃も、生まれてくる赤ちゃんも不安だろうが。 …パパになるんだよ。 俺は、パパになるんだ。 不安な気持ちをグッと押さえると、俺は近くにあったソファーに座った。 .