「いっちゃん…」



「一生の別れじゃねぇんだから。

逢いたくなったら、いつでも逢いに来ればいいだろ?」




…確かにその通りだ。

あたし達は、同じ空の下にいる。


いつでも、逢えるんだから。




「…ばいばい、桃ちゃん!」



「光里ちゃん、あたし頑張るから!」



「遼平も仕事頑張れよ!」



「依知の方こそな!!」




あたし達二夫婦は、それぞれの生活の為、違う方向へと歩みだした。


再会する機会が訪れることを祈って…。




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