「ねぇ、いっちゃん。

あたし、そんなパーティーに馴染めるのかなあ?」




不安いっぱいな光里の表情。


俺は片手でハンドルを握りながら、光里の頭を優しく叩く。




「大丈夫だって。

俺もついてるし、心配する事なんかひとつもねぇよ」



「…そっか、ありがとう!」




俺の言葉によって一瞬にして緊張が取れた光里は、何故か「おやすみー!」と告げると、目を瞑って寝てしまった。




「…たく、光里は変わってねぇよな」




光里の寝顔をチラっと見ると、俺は会場であるホテルを目指して車を走らせて行った。




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