「それじゃ、大翔と日向の事、よろしくお願いします」



「まかせてね、依知君!

光里ちゃんも楽しんでらっしゃいね」



「うん!」




光里はおばさんにニッと笑いかけると、俺と一緒に車に乗り込んだ。


俺はアクセルを踏んで、小原家を後にした。




今日は、あの菅谷グループ主催のパーティーの日。


大翔と日向は、光里のおじさんとおばさん家で預かってもらう事にした。




久しぶりの懐かしき小原家。

そして、何年経っても変わらないおじさん達の優しさ。




俺はそんな事実に、顔が少しだけ綻んだ。




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