どう伝わっているのか

継父からは
マンションの階下を買い足され、新事業の準備まで施されていた。

いつでもスタート出来る。

リフォーム済みの
階下を見たとき
胸が熱くなる気がした。

俺の居場所なのだと。

此処に居て良いのだと。

無言で示されている気がした。

今まで
家族なんて呼べる人は居ないと…

俺は疎ましく思われている
歓迎されない息子なのだと…。

それが今は

父親のヌルは
口や態度は威圧的で理不尽だが、俺の潜在能力を引き上げる為に、昼夜もない空間で真っ正面から、付き合い続けてくれた。

母親は
俺の留守中
毎晩様子を伺いに来ていたらしく痕跡を残していた。