俺が居ない間

真愛を狙うヴェリアスが居ない…とは流石に考えてはいなかったが

ワンダのお蔭もあってか
真愛は逞しくなっていた。

地上へ降り立つ前から
ヴェリアスの気配は感じていた。

一刻も速く駆け付けたく焦る
俺の想いを知ってか知らずか…。

自らヴェリアスに向かって行く
彼女の行動は想像出来なかった。

彼女の中の強大となった俺自身の気の力を実感する。

真愛自身の気は
俺の気によってすっかり影を潜め封じ込まれていた。

俺の手の中で小さく震えていた、少女の面影も影を潜めるのかと…僅かに寂しくさえ思う。