痺れを感じる強い気を放ち。

「貴様俺に指図する気か!」

ヌルがワンダに憤然と威嚇する。

《申し訳ございません…》

ワンダがヌルに畏まり

《然しながら畏れ多くも私の任は零稀様の従者で御座います。
故に私は必要と在れば零稀様とのお仲に入ります》

付言する。

「成る程…一理あると言う事か。なれば次に俺を失望させた時こそその躯は無いと思え!」

ヌルが放った気の影響からか、

小さな振動に部屋中が
共鳴していた。

「あのさ…ヌルに聞いておきたいことがあるんだけど…」

わざと視線を外し
躊躇いがちに問いかける。