イジワル王子とお姫様

ナツキくんて…意外とそういう所は、気づいてくれるんだ?


「ありがと…じゃあ、烏龍茶頼もうかな」


「さっきオレがあんな事言ったから怒ってんの?全然こっち見ようとしねーし」


さっき目を逸らしてから相変わらず、私はナツキくんの顔が見れなかった


視線は手元のグラスに注がれる


そりゃ、あんな言い方されたら誰だって避けるよ


おまけにテンポ悪いって言われたし…


これ以上嫌われたらって思うと話すのも怖くなる


「お前さ、オレん事好きなんだ?」


なっ…何?さっき、あれだけひどい事言っといて、また傷口えぐるの!?


「あ、こっち見やがった」


ししって、歯を見せイタズラっぽく笑ってる