イジワル王子とお姫様

「おっ、ナツキついてるね~。彼女の隣空いてるよ」


戻って来たナツキくんに、私の横の席を指差し、銃士くんが恐ろしい声の掛け方をする


や…やめてぇ。彼の神経逆撫でするよーな事はぁ


冷や冷やしてると、意外にもナツキくんはスッと私の隣に座った


…あまりにさり気なくて、呆気に取られる


てっきり、こいつの横はヤダとか言われるかと思った


良かったぁ。でも…さっきあんな事したし。もう話しかけられないや


ビクビクしつつ、ナツキくんと目を合わさないよう、杏と銃士くんだけを見る事にした


「ねー。ナツキくんはどんな子がタイプ?」


杏、いきなりそう来る!?


私さっきフられたばっかなんだよ~。これ以上追い討ちかけられたら、立ち直れない…