イジワル王子とお姫様

まだ待ち合わせの時間まで5分あるし…まぁいいんじゃない?


「杏、先にどっか座ってよーよ」


「そだね」


杏に誘いをかけ、店員さんに中へ案内してもらった


割と広いカフェで、音楽がやたらうるさい


2階建てになっていて、私たちは2階の奥に案内された


「あっ!何だ、銃士くんもう来てたんだ?」


案内された席の横に、銃士くんを含む、隣の男子校の子がズラリ。杏の声に合わせ、みんなが一斉にこっちを見た


私は恥ずかしくて思わず目を逸らす


うわぁ~、どうしよっ。心臓バクバクなり出した!この中に…ナツキくんがいるんだよね


杏が銃士くんと喋る間に、恐々…そおっと、また視線を彼らに向ける