イジワル王子とお姫様

『だって本当だもん。こないだもユウタくんから守ってくれたもんね。ナツキくんは王子様だよ』


『じゃあ、オレが王子様なら…桃はお姫様?』


ナツキくんが真っ直ぐこっちを見てる


『う…うん』


思い切って、頷いてみた。私なりの…告白!!


『あははっ』


え?それだけ?ナツキくんは、笑ってるだけ


『変なヤツぅ。オレ今まで桃の事いじめてたのに。信用すんだ?』


『…王子様は、お姫様のピンチには必ず現れるんだよ?今日もこの前もそうだったもん』


『そっか。じゃあ…約束しよーか?』


『約束?』


『うん。桃のピンチにはいつもオレが駆けつける…』


ナツキくんは私の小指に小指を絡め、指切りげんまんした