イジワル王子とお姫様

ナツキくんは、ちょっと低めの吐息まじりの声で


『…今日の風呂上がり、ヤバかった』


って言ったんだ


きゃあっ、ナツキくんの息がそっと耳にかかってくすぐったいような気持ちいいような…


とろけそうな気分でいると、ナツキくんが私の髪を撫で


髪に瞼に頬に…、容赦なく次々とキスを落とす


そしてそのキスの嵐は、最後、唇に達した


私の唇を優しく包むその温もりは、次第に熱を帯び、大人のキスに変わる


私をしっかり抱いている腕に少し力が入ると、ナツキくんの生暖かい物が私の中に入って来た


体中に、ピリピリとした不思議な感覚が走る


恥ずかしいよ…


目を閉じてても、ナツキくんの顔が浮かぶんだ…


彼は上手に私を絡め取ると、吐息をまぜて何度も愛しそうに私の身体を手繰り寄せる






…あぁ、ダメ


おかしくなりそう…