イジワル王子とお姫様

「ははっ、何ちゅう顔してんの?」


「もう…からかわないでよぉ…」


「生意気に、オレに意地悪するからだろ?」


ナツキくんは私の額を、軽く指で弾く


「もぉ…」


「ん…でも、好きだからこそ触れたいんだけどな」


ナツキくんはそう言って、優しく微笑んだ


私の手を握りしめ、肩を寄せると耳元に顔を近づける


きゃ…やだ、またぁ?


そう思ったけど、今度はキスじゃなかったんだ