イジワル王子とお姫様

ナツキくんの寝顔は見れないけど、これで十分だよぉ~。あはは、本当に幸せ…


にやけた顔してると


「いいなぁ~。ナツキくんて普段無愛想なくせに、付き合うと本当優しいよね。桃香めちゃくちゃ嬉しそーな顔してる」


「へへっ」


「オレもいつも優しいじゃん。杏ちゃん何か不満?」


銃士くんが杏を見て、
眉を寄せる


「まっさかぁ~!銃士くんは最高なんだけど、ナツキくんはまた違う魅力があるからね。な~んかちょっと羨ましかった」


「そっか。ナツキと張り合ったらオレ負ける」


「そんな事ないよ~」


「いや~、初対面の時さもしか杏ちゃんがナツキの事気に入ったらどーしよかと思って、心配したって」


「え~?あぁ、あの行き倒れ事件?」