イジワル王子とお姫様

えーっ。こんなに素敵な人を置いて?


「今日のあなたみたいに、いつも待たされたぁ~」


彼女はフフっと笑う


「しかも付き合ってるのに、私の事好きじゃないってよく言ってたんだよね。変でしょ」


何それ。何かナツキくんみた~い


まぁ私はまだナツキくんと付き合ってないけど…


「当時は聞いたらフラれちゃうかなと思って聞かなかったんだけど、最近何でそんなだったか聞いてみたの」


興味深い話。私は、ウンウンと首を振りながら、彼女の話を聞いていた


「そしたら…。一緒にいる姿を誰かに見られるのが、すっごく恥ずかしかったんだって。かわいーでしょ?


好きじゃないって言うのも、追われるのが快感だったとかって。本当ワケ分かんないんだからぁ~」


そう言って、お姉さんは彼の膝をボコボコ叩いてる