イジワル王子とお姫様

私たちは一旦デパートを出て、地下の食堂街を歩く


「桃、何食いたい?」


「んー…ナツキくんは?」


「オレはぁ。あ、アレがいー」


ナツキくんが指差した方向には、つけ麺のお店があった


そういえば最近ブームみたいだよね


何かすごく量が多そうなんだけど。食べきれるかな…


「あ、別に他のでいーから。好きな店決めてくれていーよ」


ナツキくん、つけ麺のお店を通り過ぎる


「わ、私このお店入りたかったんだぁ~」


わざとらしく、取ってつけてみる。…バレたかな


そしたらナツキくん、嬉しそうに笑うと


「マジで?たまには好み合うじゃん」


だって