イジワル王子とお姫様

でも今日は、私のワガママ聞いてもらうんだ


映画とかカラオケは、ナツキくんとの貴重な時間にはもったいなく感じたから、却下!


今日は、目一杯喋って、一緒に歩いて、彼をこの目に焼き付けたかった…






「しっかし何だな…貴重な1日に、オレのジャージの買い物に付き合ってくれんだ?」


「うん。ナツキくんに似合う色とか、一緒に見て選びたいな」


「へぇ…そーいうもん?」


ナツキくんは不思議そうに首を傾げる


ナツキくんは何色が好きなんだろ


どれ着ても似合うだろなぁ~…


「おいっ」


ポコッと、平手で頭を叩かれる