斎宮物語


上様が、庭掃除をしていた私の目の前の縁側に立った。

どうしよう…!

私は急いで礼をした。

「そなたは?」

上様は、私に話しかけてくる。

「この娘は、ここの管理人の娘にございます。」

お付きの人が、代わりに答えてくれた。