斎宮物語


「嫌でございます!
何故、私が奥に上がらねばならぬのです!
上様の御側室など…
私に勤まるとは思えませね!」

なんで!?

嫌よ!

「いつき。
頼む。
これは、我が家のため、そなたがお世継ぎを授かれば、この日本国の為となるのじゃ。
この通りじゃ!
頼む!」