「あいつ、やべぇな」 「宏、駄目だからね」 「馬鹿、俺にはあかりがいる」 「なら、いいけど」 「良かった、仲良さそうで」 なーんて会話が交わされてるとは知る由もない私はトイレの鏡の前に立っていた。 あー…恥ずかしいよ。 か、か、可愛いって…何よ。 止めてよ、そんな冗談。 一人馬鹿みたいに間に受けちゃうんだからね。 戻りたくない…どうせ、みんなまだ笑ってんだろうし。 うじうじ…。 仕方ないので、トイレから出ると目の前に誰かが立っていて、私は下を向いていたので思い切りぶつかってしまった。