11月23日……私達の付き合って1年記念日。




記念すべき二人の日に、最悪な結末を迎えたんだ。




大学生になってすぐのサークルで、人生初めてできた彼氏。




高野賢(タカノケン)。




同じ年でかっこいい外見からすぐに注目の的となった彼を




私も知らないはずはなかった。




いつの間にか目で追うくらい気になっていて




すぐに好きだと気付いた。



優しい笑顔に、大きな目に整った顔。茶髪の髪の毛先を遊ばせてセットした髪が彼を更にかっこよくみせている。




彼の持つオーラに引き付けられるように、彼のまわりにはいつも男女問わずたくさんのひとが集まった。




そんなふうにどこにいてもみんなの中心にいる彼を私は遠くからただ見ていた。



この恋は叶えようとも思わなかったし、叶うわけないとわかっていたから。




毎日毎日彼をただ見ていた―…