足音が複数聞こえる。
思わず涙が溢れた。
雪兎と別れる時も泣かなかったのに…。
怖いよ、助けて。





そして私の前で1つの足音は止まった。
つまみ出される方がましだとか、知らないオヤジに触られるんだろうかとか、訳も分からない頭で考えるネガティブな考えで私はいっぱいだった。


そっと、私が被っていたシーツを取り除く。
誰だか知らないけど…見られてる。
何されるんだろう。



その人は私の隣にしゃがみこんだ。
まだ私が誰かわかってないみたい。
顔見えてないもんね。
でも無理矢理顔あげなきゃいけないのかなあ。