現代
     

 ジャスは窓の外を眺めた。外は既に青みががり小鳥が囀(さえず)っている。

「さてと…もう朝か…」
 そしてヨッタに視線を向けた。
 だが、ヨッタは爆睡している。よだれを垂らして…

「…こいつは…」
 呆れ返るジャス。

 ドガッ!怒りの鉄拳を叩き込んだ!

「ぐおーっ!」
 頭を抱え、飛び起きるヨッタ。

「人の話はちゃんと聞け!」

「何するんだよ!こっちは休日出勤でヘトヘトなんだよ!」
 目を見開いて食い寄るヨッタ。

「だから何だ?話せって言ったのは貴様だろ。」

「…だってジャスの話、長いから…」

「あのなぁ…」

 二人の言い争いは続く。


『なあ、新太郎…彩音。この街は今でも平和だぞ。』
 街は平和だった。…取り敢えず今のうちは…