孝蔵はまだ入院している。 (酷い目に遭ってしまった。それにしても、美保子がペロを虐待していたとは・・・ここを出たら、ゆっくり話しを聞いてやろう。 私も今まで少し、強引過ぎたところがあったのかもしれない・・・。) 美保子は掃除を終えると身支度を整えた。 離婚届けに印鑑を押すと、お気に入りのカップに紅茶を注ぐ。 ゆっくりとそれを飲み干すと、用意しておいたロープに首をかけた。 美しく整えられた広いリビングで、無数の時計の音だけが鳴り響いていた・・・ 〔完〕