その晩、あたしは、眠れずに、病院のベッドの上で、一人、 窓から、夜が朝へ変わっていくのを眺めていた。 降っていた雨は、やんでいた。 朝焼けが始まる頃、父さんがやって来て、 「母さんが、亡くなった。」 そう言った。 *