母は、たったひとりの子どもになったあたしに、 全ての愛情をそそいだ。 兄と、僅かに、あたしに、向けられていた愛情両方が、─あたしひとりに向けられていった…。 それは、あたし自身にではなくて、 兄の身代わりとしてのあたしに向けられたものだった。 あたしは、それに気づいていたのに… 母に愛されることが嬉しくて─ 自分で、自分の気持ちに気づかないふりをしていた。 *