「…ええ。」 彼は、真面目な顔で、あたしを見た。 「……」 あたしは、平静を装いながら、ドキッとしていた…ときめきというのでは無いと思うけれど─彼とは、関係をもつかも知れない… 直感的に、そう思った。 ほんの、少し前に、ナツと体をあわせ、身悶えていたのに…。 ─あたしは、なんて貪欲なんだろう…。 *