あたしは、のぶと会う約束をした。 「じや、…僕の部屋でもいい?」 携帯から、聞こえるのぶの声に、ドキッとしたけれど やっと、出来た勇気とチャンスを逃したくなくて、部屋で、二人っきりで会うことに躊躇しながらもあたしは 了解した。 「……いいよ。」 ******* ピンポーン……… 「はい?」 インターホンから、聞こえた優しいのぶの声にほっとした。 ─よかった。変わらない、いつもののぶだ。 「ユキ。」 「今、開けるよ。」 *