雪。 会いたかったんだ。 本当に。 ずっと…… 妹は、死んだと思っていた。 死んだはずだったのに…… 幼い頃僕を訪ねて来る君に いつも妹を感じていた。 「かすみちゃん。」 と声をかけるたび いやで、いやで、しかたなかった。 だから、聞いたんだ。 「雪って、呼んでいい?」 って。 僕の大切な雪。 僕の大好きな雪。 僕の妹…雪。 *