のぶは、きっと知っていたんだろう。 あたしが、妹だって……。 妹の雪だって。 あたしを抱かなかったのも、妹だと知っていたから、抱けなかったんだ。 のぶに会わなければ。 会って話しをしたい。 きちんと自分の気持ちを伝えなければ。 それが、我が儘で嘘つきなあたしを見守ってくれたのぶへの償いだから。 *