学校からの帰り道。 マスターとの約束にはどうしても行く気にはなれなくて 断るために電話をした。 「それなら、明日でもってかまわないから─」 「うん。」 そう約束をして携帯をきった。 あたしは帰り道を急いだ。 父に手紙を渡さなければ…… そればかりを考えていた。 *