願いは、叶わなかった。 でも、愛されていないわけじゃない。 あたしのことを思ってくれる人はいた。 あたしをあたしとしてみてくれる人がいる。 それでいいよ。 もうそれで十分だよ…ね。 俯いたら、手首の傷が見えてあたしは、笑っていた。 ホントばかだねあたし。 偽物?汚れてる? そんなの関係ないよ。 あたしは誰のものでもないし、あたしは誰でもない。 だってあたしは、あたしなんだから。 *