ある夜、俺は予備校の帰りで街のなかを歩いていた。



"はぁ…今頃美麗は何してんのかな…"なんて考えながら歩いていると前から来た人とぶつかった。



「スイマセ〜ン♪」という女の顔を見て、俺は正直驚いた。



ウソだろ……何で…美麗がこんなところに…。



「美麗ッ…美麗なんだろう?」



俺は気づかないうちにそんなことをいって、彼女の……いや…美麗の腕を掴んで走りだしていた。