―――いじめ―――【完結】

「こういう言い方は…あなたに悪いかもしれないけど」


友達はゆっくり口を開いた。


「あの子がいじめられてるのは、あなたが原因…なの」





「…え?全然意味が分からないよ?」


奈津は聞き返した。



「あなたが来てから…クラスの雰囲気は変わった。


あなたがくる前は、毎日ケンカばっかだった…


だけど、


あなたがこのクラスを変えた。


あなたのその笑顔は


皆をつられて笑顔にさせた。


皆、あなたが大好きだったわ…


なのに、


なのにあの女は、


今まで奈津を独占してたくせに…言ったのよ


“奈津なんか来なきゃ良かった”って…」