「ねえ!?何があっ…」 「落ちついて…、聞きなさい」 「…」 いきなり、先導員は冷静になった。 「あなただけに言うわ。あなただけに、分かった?」 「…」 「他の子に言ったら皆動揺するわ…、だから誰にも言っちゃダメよ」 そう言う指導員の目は赤かった。 「……」 私は静かに頷いた。