昔の思い出を思い出していたら 後ろから肩を叩かれた。 振り返ると陸。 「何?」 「あれ、藤沢優介って優兄だよな」 「そうだよ、優ちゃん」 「帰ってきてたんだ…、お前どうすんの?」 陸はあたしの家の近くに住む幼なじみ。 小さい頃から陸とあたしは 優ちゃんにお世話してもらっていた。 だからあたしが優ちゃんを好きなこと 誰よりも知っているのが陸なんだ。