ドサッ・・・ 男はその場に倒れ込む・・・ 頬は赤く腫れて、口は切れたのか血が出ている うわ・・・痛そう・・・ 私は自然と眉を寄せる 『大丈夫?雛乃ちゃん?』 律くんが心配そうに私の顔を覗きながら頭を撫でた 『あ・・・う、うん・・・』 私は律くんが人を殴ったと言うことにひどく驚いていた だって・・・殴ったんだよ!? こんなに優しい律くんが・・・ 私は律くんを見つめる・・・ 殴るような人には見えないのに・・・ 『痛ぇ・・・』